令和7年度 倉吉商工会議所青年部スローガン
温故創新
~ やがて来る「いま」のために ~
令和7年度 全国商工会議所青年部連合会(日本YEG)スローガン
YEG Common
~ 心通い合う繋がりを結び、新たな未来的経済価値を創出する ~
令和7年度 会長挨拶

令和7年度 会長
岡本 隆宏
本格的な人口減少時代が到来する中、その影響を最も深刻に受けるのは地域経済です。四半世紀後の2050年には、全国の4割にあたる市町村が消滅可能性自治体となる試算もあり、人口減少は日本全体の社会問題として度々警鐘が鳴らされています。地方においては、少子高齢化による生産年齢人口の減少によって、人材不足や後継者不足などの問題がすでに顕在化しており、今後さらなる経済活動の縮小が予見されるなど、私たちを取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。
このバックグラウンドの中で、我々青年経済人は、地域に何ができるのか、何を求められているのかを探求し、明確な目標と目的意識を持ち行動することが重要であると考えます。YEGの役割は、地域の経済的発展の支えとなることであり、その原点は我々自らの企業が発展していくことです。企業の健全な成長なくしては、地域の豊かな発展は成し得ません。青年経済人として、そして地域を愛するものとして、経済を動かし地域に活気を与えることこそが我々の責務であり、YEGの本質です。
今の世の中は様々な状況が刻々と千変万化しており、物事の価値観やニーズも日々多様化しています。変わらない、無くならないと思われていたものが、気付けば時代遅れになってしまう現代の変化のスピードは時に恐ろしくも感じますが、その渦の中には新たな地域資源を見出す好機が眠っているはずです。時代の変化に対応できる判断力と決断力を備え、新たなブルーオーシャンを探していくことも地域の発展には必要な要素です。当会には長年かけて築いた確かな土台があり、この倉吉にもかけがえのない歴史や文化があります。しかし、そこに留まっていては新しい発展や変化は生まれません。既存のものに縋るのではなく、「故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを創る」の精神で、過去から学び新しい文化の創造に決意をもって取り組みます。
来年度、当会は創立40周年を迎えます。地域のために永年ご尽力された諸先輩方の足跡が、この愛する郷土を創ってきました。しかし、過去の延長線上に未来はありません。過去・現在の視点から未来を見通すのではなく、第一に未来のあるべき姿を創造《想像》することで無限の可能性が見えてきます。先の知れた未来を変えられるのは、ここで生きる私たち自身です。やがて来る「いま」のために、皆で持てる力を尽くし、一年間、勇気と情熱をもって積極果敢に挑戦してまいります。